警護要請

69 名前:警護要請1/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:01:57 ID:G1K5H8/n
テクノレンジャー本部長室で険しい表情を浮かべる一人の精悍な男性。要人特別警護
チームのリーダーであり、テクノレンジャー達のよい兄貴分・本部長の右腕ともいえる
滝山堅だ。本部長から手渡されたファイルに目を通す彼の目つきは徐々に厳しいものに
変わって行く。

「なるほど、ここ1ヶ月の内に10人ですか。それもバイオテクノロジー関係の博士や
研究者ばかり。確かにおかしいですね」
「ああ、滝山君、そうなんだ。皆、急に引退を表明しているんだ。それも第一線で
活躍していた人達がな。まさかとは思うが…」
「デスイービルですか。でも長官、学会の揉め事という可能性はありませんか。派閥
争いや権力闘争がスゴイという話を聞きますから。それにデスイービルの奴等にしては
大人しすぎます」
「だがな、滝山君、そこがかえって引っ掛かるんだよ。デスイービルの連中が我々に
気付かれないように何か策を巡らせているんじゃないか、とな」
「まさか。奴等にそんな芸当が出来るわけがありません」
「うむ、まぁそうなんだが…」

ピピッ ピピッ──。

長官の携帯電話が電子音を響かせる。メール着信だ。慣れない手つきで端末を操作する
長官が表情を曇らせる。

「滝山君、残念ながら悪い知らせだ」
「と仰いますと?」
「コンタクトを取っていた五十嵐博士からの警護要請のメールだ」
「五十嵐博士?」

五十嵐博士。他の博士達とは異なり、マスコミに露出する事はないが、基礎分野での
数々の発見・研究が他の研究者達の礎になっている、バイオテクノロジー分野の隠れた
実力者だ。

「今回、突然引退した研究者達が皆、五十嵐博士の論文を引用していたのでね。気に
なってコンタクトを取っていたんだよ。もちろん事情は話して警備を強化してもらって
いたんだが…」
「それで、一体何が?」
「ああ。先ほど研究所に侵入しようとした怪しい黒ユニフォームの男がいたとのことだ。
警備員が取り押さえたのだが、泡になって消滅してしまったらしい」
「まさか…妖怪戦闘員」
「そのまさかのようだ。博士は近いうちに新説の発表を予定しているとのこと。
連中は研究成果と博士の頭脳を狙っているに違いない」
「分かりました、長官。さっそく博士の研究所に向かいます。しかしデスイービルの
奴等ならレンジャーチームも同行した方が」
「いや、彼らが動くと逆に連中をもっと呼び寄せてしまうかも知れない。だからこそ、
影のレンジャーとも言われる腕の立つ君に頼んでいるわけだ。」
「光栄です。五十嵐博士を守って見せます」
「頼んだぞ、滝山君」

70 名前:警護要請2/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:06:10 ID:G/sk/HbA
「…という訳なんだ」
「やっぱり奴等…か。だが奴等にしては動きがおかしい…」

五十嵐博士の話を聞き、思わず独り言を呟く滝山。泡になって消滅する男。それはデス
イービルの戦闘員である下級妖怪の末路そのもの。他の証拠も合わせ考えるに、デス
イービルの仕業であること間違いないのだが、彼らの今までの行動パターンとは大きく
かけ離れた「大人しさ」が腑に落ちないのだ。

「奴等? 動き? よく分からないが、君が来てくれて一安心だよ」
「あ、すみません。ご安心ください。博士のことは私がしっかりとお守りします」
「それは心強いな。だが、そんなに肩に力を入れっぱなしでは…な。一息入れようか。
コーヒーは飲むかね?」
「はい、いただきます」
「じゃあ秘書に持ってこさせよう」

内線を取り連絡をする博士。少しして、コンコンッという音が緊張感に包まれた応接室
に響く。

「誰かな」
「コーヒーをお持ちしました」
「おお、入りなさい」
「失礼します」

カチャっとドアを開け入って来た一人の女性。彼女が入室した瞬間、重苦しかった
応接室の空気が甘く可憐で艶やかなものへと一変した。
清楚で可憐、それでいてどこか官能的な表情を湛えた美貌。柔らかく豊かな黒髪を花柄の
可愛いシュシュで束ね、左肩から前に下ろす。束ねた髪が胸元にふわりと掛かり、リボン
タイも可愛らしい白いブラウスの胸元──生地をはち切らんばかりに大きく盛り上げる形
の良い二つの膨らみの上──で遊ぶ。ギュッと絞られた生地がくびれたウェストラインを
強調する。
黒いピチピチのタイトな膝丈スカートから、黒バラ刺繍のあしらわれた網ストッキングに
包まれた美脚が伸び、黒いハイヒールに収まる。
あどけない美貌と裏腹な超ナイスバディを強調したピッチリとしたコスチュームが、より
一層扇情的な雰囲気を醸し出し、滝山の目に、脳に、そして海綿体へと刺激を送る。

(わわわわっ。す、すごい美人だ……)

コーヒーカップを乗せたカートを押しながらゆっくりとテーブルに近づく秘書。歩を
進めるたびに胸の張り詰めた膨らみが小刻みに揺れ、タイトスカートに美脚のラインが
浮かび上がる。

「失礼します」

ソファに座る滝山の前で、しとやかな動きで屈み、甘い声・優しい笑みとともにテー
ブルの上にコーヒーを置く秘書。
至近距離に迫る彼女の美しい顔。コーヒーカップを持つその手は白く透き通るかのよう。
ブラウスの下で窮屈そうに蠢くボリューム満点の二つの巨峰。その膨らみが引き起こす
僅かな空気の振動が、滝山の顔をぷるるんっという擬音と共に撫でる。タイトスカート
の生地に浮かび上がる張りのある太腿と肉感的なヒップラインがむちっとした擬音で迫る。
網ストッキングから覗く白いふくらはぎとバラの刺繍が危険な信号を送る。
滝山を一瞥し微笑むその姿はまるで美の女神──それも男の「こんな秘書が居たら」
という妄想を実現したかのようだ。

71 名前:警護要請3/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:09:09 ID:G/sk/HbA
(うっ。その…目の毒すぎる)

先ほどまでの緊張した空気を一変させた秘書の抵抗しがたい魅力に思わず目を奪われ、
興奮と戸惑いを覚える滝山。だがレンジャー本部・特別警護チームのリーダーとしての
彼の直感が、一つの疑念を浮かび上がらせる。

(しかし、こんなスゴイ美人がこんな辺鄙な研究所に。不釣り合いじゃないか?)

だが何がどうおかしいのかまでは分からない。彼女から目を逸らし、邪念を振り払うか
のようにコーヒーカップを見つめる。

「失礼しました」

コーヒーをサーブし終わり、しっとりとした歩みで部屋の外に出て行こうとする秘書を
呼び止める声。五十嵐博士だ。

「こら、瀬理奈。そのまま帰っては失礼だろ。滝山さんにご挨拶をなさい」
「あっ! ごめんなさい…お父さん」
「えっ? お…」
「あの、初めまして。五十嵐瀬理奈と申します。この度は父がお世話になります」

彼女の名は瀬理奈…博士の娘。彼女を呼び止めた博士の声に一瞬ビクっとするものの、
振り向き姿勢を整える。滝山の顔を見つめ、丁寧に深々とお辞儀をする。

「は、博士のお嬢さんなんですね」
「ああ。恥ずかしながら娘に秘書を頼んでいてな」
「失礼ながら、人里離れた研究所にこんなに綺麗なお嬢さんが勤めに来るのは大変
だろうと…ビックリしました」
「ハハハハ。いや、君の言う通りだな。ここはご覧の通り田舎だし、うちも予算不足
でね。だから娘に頼んでいるという訳だよ。それに、親の私が言うのもなんだが、
こんな美人を外に出すのは心配でね。そうでしょ、滝山さん」
「え、ええ。本当に綺麗なお嬢さんです。その…凄く……」

瀬理奈に目を遣る滝山。可愛く妖艶さを湛えた美貌は勿論、セックスアピールの塊の
ような肢体に再び目を奪われ言葉に詰まる。そんな滝山の視線を感じてか、恥ずかし
そうに頬を赤らめる瀬理奈。裏腹に、上目遣いで彼に投げかける視線はゾクっとする
ほどに悩ましい。

「しかし瀬理奈。今日はその何だ…随分と色っぽい服だな。いつもはジーンズに
ポロシャツばかりなのにどうしたんだ、急に」
「もうっ、お父さんってば。大事なお客様がお見えになるって言うから、ちゃんと
秘書らしくしないといけないと思って…」

左肩から下ろした髪の毛を指先でくるくる弄りながら、悪戯っぽい表情を浮かべ、
五十嵐博士に答える瀬理奈。

「でも、秘書の服ってどういうのが良いか分からなくって、インターネットで検索して
みたの。男の方はピッチリした制服の秘書が好みって書いてあって。あの、滝山様、
お嫌いですか?」
「はいっ!? いや…その…」

72 名前:警護要請4/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:12:26 ID:G/sk/HbA
彼女からの思いも寄らない質問に戸惑う滝山。滝山も一人の男、そういう衣裳が嫌いな
はずがない。それに先ほどから彼女の抵抗しがたい魅力にドギマギしっぱなしだ。
だが、うかつな発言はセクハラにも成りかねない。気恥ずかしさもあり、答えに窮して
しまう。

「ご、ごめんなさい。私ったら急に変な事。でも…仰っていただけると嬉しいです」
「え、ええ。その…何て言うか」
「あの、ごめんなさい。やっぱり…」

歯切れ悪く困惑の表情を浮かべる滝山を見て、瀬理奈は表情を少し曇らせるものの、
あることに気付いたかのように顔を上げる。

「…やっぱりスカートが長かったかしら。あの、滝山様。男の方ってミニスカートが
お好きなんですよね。えっと、この位かしら」

甘く恥じらいを含んだ声と共に、タイトスカートの生地を両手で摘み、膝上15cmくらい
まで引きずり上げる瀬理奈。ニーハイ丈の黒ストッキングのレースたっぷりのガーター
部は勿論、白い張りのある絶対領域が姿を現し、むちっとした淫香を放出する。思わぬ
彼女の行動にドキりと固まる滝山。

「わっ……!」
「あ、あのっ、ダメですか?」
「い、いや、その…」
「あっ! インターネットのだともっと…。滝山様、もっとミニなのがお好きですか?」
「えっ!?」

行動をエスカレートさせ、甘い声と共にスカートをたくし上げる瀬理奈。微妙に腰を
くねらせ、太腿同士を擦り付ける。黒いバラ刺繍の網ストッキング・白い絶対領域・
たくし上げられた黒いスカートの悩ましいコントラスト。両腕が胸元の巨峰に触れ、
淫靡な振動をまき散らし、男のツボを刺激する。

「滝山様、あの、どうですか? もうちょっとかしら」
「いや、あの、その……」

瀬理奈の行動に驚き興奮し、言葉にならない言葉を吐き出すだけの滝山。いつの間にか
彼の海綿体に血液が集まり、股間にテントを張ってしまっている。まさかの反応に自ら
驚く滝山。

(だ…だめだ。滝山堅、落ち着くんだ)

懸命に気を落ち着かせようとする滝山。だが彼の視線は瀬理奈の肢体に釘付け。そんな
滝山を瞳を潤ませ色っぽく見つめ、ゆっくりと、そして悩ましい手つきでスカートを
たくし上げる瀬理奈。彼女の手の動きを追いかける滝山。どんどん露わになる魅惑の
白太腿。そして滝山の視界に、見えてはならないのピンクの三角形の布、それを飾る
黒フリルの姿が飛び込んで来た。

「せっ! せっ、瀬理奈さ…ん。その、あの、見えて…」
「はい、滝山様。あの、この位の超ミニは…お好きでしょうか?」
「はは、はい。その、だから、あの。見えて…」
「えっ? 見えて…。きゃっ! 瀬理奈のパンティが…」

頬を赤らめ慌てて滝山に背を向ける瀬理奈。滝山は彼女の口から発せられた思いも
よらぬ言葉に赤くなってしまう。

73 名前:警護要請5/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:15:38 ID:G/sk/HbA
「ごめんなさい、私ってば…恥ずかしい」

滝山に背を向け、少し前屈みになってスカートの裾を下ろしていく瀬理奈。円を描く
ように動くぷりんとしたヒップが滝山に新たな刺激を送る。その姿に再び釘付けに
なるものの、「いかん」とばかりに下を向き、拳を握りしめ、充血した欲望を何とか
して鎮めようとする滝山。

(落ち着け、落ち着くんだ、滝山。君には博士を護衛する任務があるんだ。いくら
凄い美人だからと言って博士のお嬢さんによからぬ思いを抱くなんて、特別警護チーム
の名折れだぞ)

スカートを元に戻し終わった瀬理奈が再び滝山の方を向く。頬を赤らめうつむき加減に
滝山を見つめるその姿は恋人に甘える彼女、のようだ。

「恥ずかしいところ見せちゃってごめんなさい…」
「いや、その。だ、大丈夫です」
「嫌いになったり…しないですか?」
「そ、そそそ、そんな。瀬理奈さんのような美人を、き、嫌いになるわけが」
「そうですか! ありがとうございます。あの、コーヒーをどうぞ。冷めないうちに。
失礼しました」

カートを置いたまま、そそくさと応接室から退出する瀬理奈。と同時に、娘の想像だに
しなかった行動に呆然としていたもう一人の男性が我に返る。

「滝山さん、娘が急に申し訳ない…」
「あ、その。いえ、その、びっくりしました…」
「私も娘のあんな姿を見るのは初めてでな。その、どうやら君に一目惚れしたようだ」
「は、はっ、博士。冗談はやめてください…」
「いや、父親の直感でな。あれは間違いなく君に惚れたな、うん。うん」

滝山の27年間の人生で出会った中で最高の美女。それも男の妄想を具現化したかのような
超ナイスバディの美令嬢に一目惚れされたという話を聞いて、額から汗が噴き出し、心臓が
バクバクする滝山。五十嵐博士が続ける。

「そこで君に一つ相談があるんだが」
「は、はい」
「娘と結婚してくれないかな。瀬理奈は男性に尽くすタイプだよ、滝山さん」
「んぇっ!」

博士の突然の言葉に、奇声を上げて顔を真っ赤にし、全身から汗を吹き出す滝山。

「あっはっはっ、冗談だよ、滝山さん」
「ははっ、はい。その、心臓が止まるかと…」
「ハハハハ。いや、君も娘に見とれていたのでね。どうだい、緊張もほぐれたかな」
「はい、その。お嬢さんのようなスゴイ美人なら誰でも見とれて…」
「そう言ってもらえると私も嬉しいな。それに、娘が君に一目惚れしたのは間違い
ないぞ」
「そ、そうですか…」

74 名前:警護要請6/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:18:15 ID:G/sk/HbA
「きゃああーーーっ!」

突然廊下から響き渡るつんざくような悲鳴が、応接室の気恥ずかしい空気を一変
させる。声の主は言わずもがな。五十嵐瀬理奈だ。大慌てで応接室から飛び出す
二人。

「せ、瀬理奈さん!!」
「娘の部屋の方だ、あ、あっちです」

博士の指す方向に猛然とダッシュする滝山。息を切らしながらその後を追いかける
博士。廊下の角を曲がったところで目に飛び込んできたのは、黒い男達に拘束された
瀬理奈の姿だった。

「デスイービル! 瀬理奈さんを離せ!!」

黒ずくめ男達。デスイービルの下級妖怪・戦闘員だ。一人(A)は瀬理奈を羽交い締めにし、
もう一人(B)が手にしたナイフを彼女の頬に近づける。男の腕の中でもがき嫌がる瀬理奈。

「イヤッ…やめて…離してっ」
「貴様らっ!」
「さあ、研究資料を寄越すんだ。さもないとこの娘の命はないぞ」

ナイフを瀬理奈の頬にぴたりと押し当て脅迫する戦闘員B。

「いやっ…」
「わ、分かった、資料を…」
「ダメです、博士。私に任せてください。貴様らごとき戦闘員に…」

戦闘態勢を取り戦闘員達ににじり寄る滝山。

「ほほぉっ、やるってのか。娘がどうなってもいいんだな」
「た、滝山さん。ここは抑えて。娘が…瀬理奈が…」
「しかし博士、こんな妖怪の言うことを聞く訳には!」

滝山の腕を掴み制止する五十嵐博士。だが滝山は博士の制止を振り切り、戦闘態勢で
戦闘員達ににじり寄る。その迫力に瀬理奈を引きずるように後ずさりする戦闘員達。

「くっ、貴様。そっちがそのつもりなら…こうしてやるゼ」
「きゃっ! いヤっ…」

瀬理奈の窮屈なブラウスの胸元をむんずと掴む戦闘員B。

「へっへっへっ。可愛い顔をしてこの凄いカラダ。堪んないぜ…」
「いやっ…やめて…痛いッ」
「やめるわけ無いだろ。さぁ、見せて貰うゼ!」

75 名前:警護要請7/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:20:17 ID:G/sk/HbA
ブラウスを勢いよく左右に引き破る戦闘員B。ボタンがはじけ飛び、ぷるる~んという
大きな揺れと共に露わになる瀬理奈の超美巨乳。ピンク地に黒いフリルをあしらった
エロティックなブラに包まれた二つの白い弾力がうなりを上げる。

「いやんッ……」
「うおおおぉぉっ。すげぇ巨乳だぜ。この張りこの形。グヘヘヘヘヘ」

興奮した戦闘員Bの手が伸びる。フリフリ黒レースの上から、その魅惑の膨らみをいや
らしい手つきでまさぐり揉みしだく。

「い、いゃっ。瀬理奈のおっぱい…やめてッ…」
「ふへへへへ、感じてるじゃねぇかよ、お嬢さんよ」
「アっん。そ、そんなこと。感じ…あんッ」

抵抗しつつも淫らな響きを含んだ言葉を漏らす瀬理奈。突然目の前で繰り広げられる
予想外の扇情的な光景に思わず股間を熱くしながら呆然と立ち尽くしてしまう滝山。
その後ろから、観念したかのように五十嵐博士が声を出す。

「わわわ、分かった、メモリを渡そう。だから娘のことは…」

その声に我に返る滝山。

「は、博士、ダメです。こんな奴の言うことを」
「いや、滝山さん、娘には代えられない」
「ほほぉ、物わかりが良い親父だな。じゃあお前がこっちに一人でメモリを持って
来い。そうすれば娘は解放してやろう」
「本当なんだろうな」
「ああ、本当だ。だが妙なことをしたら娘がもっと痛い目に会うことになるぜ。
グヘヘヘヘっ」

彼女のタイトスカートに手を伸ばし、太腿をスカートの上からサワサワっとまさぐる
戦闘員B。

「きャッっ…あんっ」
「や、ヤメロッ!」
「おっと、そこの兄さんは引っ込んでるんだな。さあ博士、メモリを渡してもらおう」
「わ、分かった…」
「さぁ、早くこっちに寄越せ!」

ゆっくりと戦闘員達の方に歩いて行く五十嵐博士。ポケットからUSBメモリを取り出す。

「これが明日発表する研究データだ」
「お父さん…駄目」
「良いんだ、瀬理奈。さあ、娘を解放してくれ」
「ああ、良いだろう。先にメモリを寄越せ」
「いや、先に娘を解放してくれ。そうすればメモリを渡す」
「そうはいかないゼ」
「では同時にしよう。もし私がメモリを渡さなかったら、私をどうしてくれても構わん。
逆にそちらが娘を解放しなかったら、滝山さんがたっぷりと相手をしたいそうだ」
「フヘヘ、まぁ良いだろう。互いにカウントダウンだ。5からだぞ」
「5……4………3……………2………1」
「受け取れっ」「クケケッ…それっ」

76 名前:警護要請8/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:22:16 ID:G/sk/HbA
USBメモリを戦闘員達に投げつける五十嵐博士。瀬理奈の拘束を解き、背中を押し突き
放す戦闘員A。足下に転がったUSBメモリを拾い上げ、満面に笑みを浮かべる戦闘員B。

「グヘヘ、これで首領様に」
「馬鹿な博士だぜ。引き上げるぜ」
「ケケケ、あばよ!」

一方、解放された瀬理奈は「あんっ…」と声を上げ、フラフラとよろめきながら博士の
目の前に崩れ落ちた。ごく小さな声…いや、何やら口パクのようなもので博士と会話を
交わす瀬理奈。何であるかは分からないが、きっと恐怖から声が出なくなってしまったの
だろう。
足早に逃げていく戦闘員達を追いかけようとする滝山。だが意外にも博士が制止する。

「いいんだ、滝山さん」
「博士っ! 研究データが! なぜです!!」
「あのデータは偽物だよ。それより、娘を。瀬理奈を…」
「はっ、はい」

博士の目の前にへたり込み、しおしおになって肩を震わせる瀬理奈。タイト黒スカート
がずり上がり、ストッキングのレースガーターと白くむっちりと輝く絶対領域が滝山
の視界に入る。その姿に一瞬ドキっとしながらも瀬理奈に優しく手をさしのべる滝山。
恐怖と安心感が混ざったような表情、そして訴えかけるような眼差しで彼を見つめる
瀬理奈。

「せ、瀬理奈さん、もう大丈夫ですよ。さぁ、掴まってください」
「はい…」
「ゆっくり。気を付けて」

差し伸べられた滝山の手をぎゅっと握り、よろけながらも何とか立ち上がる瀬理奈。

「滝山さん。私、私。わたし…」

感極まって滝山の胸に飛び込み、彼の肩口に顔を埋める瀬理奈。滝山の体に女体のえも
言えぬ柔らかな感触が伝わる。ブラからこぼれ落ちんばかりの二つの白い巨峰がぐにゅん
と形を変え滝山の体に押しつけられる。瀬理奈の全身から沸き立つ可愛く甘く淫猥な香り。
滝山の胸は高鳴り、紅潮した顔のあちこちから油汗が噴き出す。むくむくと膨張する滝山
の欲棒が、瀬理奈のタイトスカート越しの柔らかい下腹部に触れてしまう。

「うっ。せ、せせっ、瀬理奈さん…その」

大慌てで腰を引く滝山。だが瀬理奈はそんな彼にぎゅっと抱き付き、肢体を密着させ、
甘くとろけるような声で続ける。

「怖かったの、私。わたし、離れたく…ない」
「せ、瀬理奈さん」

仲睦まじく抱擁する恋人同士かのような二人。そんな二人の様子を眺め目を細める五十嵐
博士。何度も「うんうん」と頷く。

77 名前:警護要請9/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:25:12 ID:G/sk/HbA
「滝山さん、瀬理奈を部屋で休ませてやってくれないか」
「は、はい。博士は…?」
「私は明日の発表を取りやめることにするよ。こんなことがあった後ではな。関係各所
に連絡をせねばならん」
「しかし、デスイービルの奴等がまた…」
「大丈夫だよ、滝山さん。あの偽データで時間が稼げるだろう。それより瀬理奈
を頼んだぞ、滝山さん。傍にいてやってくれ」
「は、はい、博士。瀬理奈さんは私がお守りします」
「うむ。良い旦那さんに成れるぞ、君は」
「わっ。はっ博士っ……その、やめてください」

顔を真っ赤にして否定する滝山。そんな彼に甘くもたれかかっている瀬理奈が滝山の
耳元に甘く囁く。

「瀬理奈…滝山さんのお嫁さんになりたい…」
「!$?B☆っ………」

追い打ちを掛けるかのような、そして天にも昇るかのような甘い言葉にクラクラし、意味
不明な言葉を呟く滝山。

「じゃあ、頼んだぞ。娘の部屋はそこの奥だ」

そう言い残して足早に2階の研究室へと去る博士。

「は、はい。せ、せ、瀬理奈さん、へ、部屋に」
「滝山さんっっ」

博士がいなくなるや、滝山にベタベタと密着する瀬理奈。父親という監視の目が無くなった
ことが、彼女をより積極的なさせたのだろう。

「滝山さん…ネッ」
「せりなさん、な…。その、へ、へやに」
「あんっ。はい、お部屋で…」

体勢を変え、今度は滝山の腕にぎゅっとしがみ付き、彼を部屋に案内する瀬理奈。暗証
番号を入力し、入り口の鍵を開ける。

「滝山さん、どうぞ」

滝山を部屋に招き入れる瀬理奈。女の子っぽい可愛らしい家具やアイテムと、綺麗に
片付けられた部屋を眺め感心する滝山。だが、独身女性の部屋のどこに座ったらいいか
戸惑ってしまう。背後で再度ドアをロックする瀬理奈が彼に促す。

「あの、ベッドにどうぞ。お客様用の椅子がなくて」
「えっ? あ、あの、瀬理奈さんの。その、良いんでしょうか…?」
「はい、勿論。あの、あっちで着替えて来ます。待っててくださいネ」
「あっ、そ、そうですね。すみません気が回らずに…」

78 名前:警護要請10/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:28:33 ID:G/sk/HbA
そそくさと隣の浴室に消える瀬理奈。滝山は気恥ずかしそうに可愛らしいベッドの端に
腰掛け、改めて部屋を見回す。
独身女性の部屋に入ることなど滅多にない彼にとってはすべてが新鮮で可愛らしい。
それも部屋の主は類い希な超弩級の美嬢。出会ってから僅か15分しか経っていないのに、
非日常的な出来事が二人を急速に結び付けている。瀬理奈を待ちながら、今に至る経緯
を振り返る滝山。思い浮かぶのは彼女の可愛さ美しさ、その可愛さとはアンバランスな
超ナイスバディ、誘っているかのようなエロティックな衣装やしぐさ、そして直に触れ
た柔らかな肢体の感触──。本来の目的であった五十嵐博士の姿はそこになく、浮かん
で来るのは瀬理奈の姿ばかり。原始の欲望が激しく頭を擡げて来る。

(我慢するんだ、滝山。変な気を起こしてはダメだ……。ダメだ)
(いや、女の子と二人っきりになれるなんて、こんなチャンスはレンジャー本部に
入ってから無かったじゃないか。それもストライクゾーンど真ん中のエロエロナイス
バディの超可愛コちゃんだぜ。加えて彼女はお前にベタ惚れでめちゃくちゃ積極的。
こんな超据え膳、食べるしかないだろ!)
(いや、ダメだ。我慢だ。我慢だ。我慢できないけど我慢だ…いや、我慢できない)

滝山の頭ので喧嘩をする天使と悪魔。その脳内に再び甘い声が響く。

「滝山さん…お待たせしちゃってゴメンナサイ」
「っ、あ、すみません。ちょっと考え事……を……!!!」

顔を上げた滝山の心臓が止まりそうになる。
太腿の付け根ギリギリまでの丈しかない黒いフレアの超ミニスカート。可愛いハート柄
のあしらわれたニーハイ黒ストッキングと、風でヒラヒラと翻る超ミニの黒フレアの間で
肉感的な白い絶対領域が「触って」と主張する。
ピンク地+黒レースのブラの姿形が生地に透け浮かぶシースルーブラウス。たわわに
実った魔性の膨らみがブラウスをはち切らんばかりにたゆんと揺れる。
休息のためにパジャマ─露出度ゼロの大人しいもの─に着替えて来る…という滝山の予想
を裏切る、男の煩悩をズキズキと刺激するエロ衣装。

「っ……」
「滝山さん、さっき超ミニスカートがお好きって。ネッ、瀬理奈に似合うかしら」

可愛らしいステップでくるくるくるっと一回転して見せる瀬理奈。シュシュから解放さ
れた髪がふわりふわりと揺れ、裾がヒラヒラと翻り、いやらしいピンク地+黒レースの
パンティがチラチラと姿を見せる。

「んょわ…。その。はい。すごく…」
「嬉しいっ」

喜びベッドの上に腰掛ける瀬理奈。滝山にぴったりと寄り添い、超ミニからにょきっと
伸びる肉付きの良い白い太腿を彼のたくましい太腿に擦り付ける。目をキラキラと輝か
せながら、頬を紅潮させ、甘えた表情で滝山を見つめる。

「ねっ、さっきのお話」
「さっき…。アハハハ。は、博士も瀬理奈さんも冗談がお上手で。その。ハハハハ」
「んんん、瀬理奈、ずっと憧れていたの。滝山さんみたいな素敵な男の人のお嫁さんに
なりたくて…」
「んわわわっ…」
「男の人ってお料理が上手な女の子が好きなんですよね。瀬理奈、お料理大好き。毎日
お弁当作ってるの。でも、一人じゃなくって、大切な人に食べて貰いたいな」
「そ、その。そ、そうですね」
「好きな物いっぱい作ってあげるの。滝山さんに…」
「そ、そそ。それは。お、美味しそう…ですね」
「わっ、嬉しいっ。あと、お掃除もお洗濯も大好き」
「はは、はい。こ、この部屋も綺麗ですし。は、は、ハハ」

79 名前:警護要請11/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:31:50 ID:G/sk/HbA
瀬理奈の紡ぎ出す言葉に顔を真っ赤にしてしどろもどろになりながら答える滝山。そん
な彼の肩口にそっともたれかかり、甘く囁きかける瀬理奈。

「せっ、瀬理奈さん…」
「でも…」
「でも」
「男の人が一番好きなのって」
「は…い」
「こういうの……ですよね」

滝山の股間にスルスルっと手を伸ばし、ズボンにその形をくっきりと浮かび上がらせて
いた彼の肉棒をズボンの上から優しくまさぐり始める瀬理奈。滝山の首筋に甘い吐息を
吹きかけながら。

「んぅあひゃっ」
「あんっ、硬くて大っきい…」
「せりなすぁん、その…。ンひぁ」

思いもよらぬ、だが彼が秘かに願っていた彼女の行為がもたらす快感にたまらず変な声を
上げてしまう滝山。彼の耳元にとろけるような美声で囁きかける瀬理奈。

「ぴちぴち秘書さんとか、ピンクの下着とか、このミニスカートとか、瀬理奈の
エッチなカッコで滝山さんが萌え萌えになってくれて…嬉しい」
「あっ、その、ぅっ」
「瀬理奈がお嫁さんじゃダメですか?」
「す、その。そ、そんなことは…。瀬理奈さんなら」
「嬉しいっ…。瀬理奈、旦那様に毎日いっぱいご奉仕したいの」

彼の耳たぶや首筋に「チュっ」と優しく口づけをしながら、絶妙のテクニックで滝山の
肉棒をズボンの上から手コキる瀬理奈。彼女の甘い言葉と淫らな刺激により、ビクン
ビクンと激しく充血し硬直する滝山の肉棒。

「ぅっ……」
「滝山さん、おっぱい好き?」
「えっ、せ、せりな…さん」
「うふっ。だって滝山さんってば、ずっとワタシのおっぱいに釘付け」
「それは。その、あの」
「ネっ、瀬理奈の大っきなおっぱいで気持ち良くしてあげる」

悪戯な笑みを浮かべ、スケスケブラウスのボタンをゆっくり外して行く瀬理奈。
エロティックなブラに包まれた、ボリュームたっぷりの白い鞠のような塊がたゆ~んと
露わになる。その形の整った、こぼれ落ちんばかりの膨らみを両手で揉み上げ、甘い
嬌声を上げる瀬理奈。

「あんっ。瀬理奈の大っきなおっぱい。あんっ、感じちゃぅ…」
「せ、せりなちゃんっ…」
「触って…もみもみして」

滝山の手を取り、鞠のような美巨乳をむにゅむにゅと揉ませ、甘く喘ぐ瀬理奈。

「アンッ。ああんっ。滝山さんっ。瀬理奈感じちゃうんっ」
「せりなちゃん。すごい。おっぱい。はぁはぁ…」
「あんっ、滝山さん、ちゅぷちゅぷして」

80 名前:警護要請12/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:34:10 ID:G/sk/HbA
自らの手でブラの中からその張り詰めた巨峰を取り出す瀬理奈。重力に逆らった
ぷるるんとした塊が大きな波のごとく揺れ、薄ピンク色の勃起した乳首が滝山の
目の前に迫る。

「きゃっ、瀬理奈の乳首…立っちゃってる。滝山さん、いっぱいちゅぷちゅぷして」

滝山の頭を優しく引き寄せ、その突起を吸わせる瀬理奈。

「気持ちイイんっ。もっと吸って。チュブチュブして。ベロベロしてっ」
「んぐぐぐっ。チュブッチュブ」

理想の美巨乳をヨダレをベチョベチョ垂らしながら舐めまくり吸いまくる滝山。
彼を律していた理性の鎖は解き放たれ、今や彼を支配しているのは男の本能だけ。先程
までの正義感に溢れた精悍な表情は消え、欲にまみれた、だらしのない只のオスに
変わり果ててしまっている。

瀬理奈の肢体と彼女のテクニックがもたらす快感でガチガチになる滝山の肉棒。その
反応を察知して、魔法のような手つきで彼のズボンのジッパーをジジジーッと下ろし、
真っ赤に硬直した生の肉棒を引きずり出し、弄ぶ瀬理奈。妖艶な笑みを浮かべながら。

「うふふっ。滝山さんの、もうこんなにガッチガチっ。爆発しちゃいそう…」
「ハァハァハァ。だって瀬理奈ちゅぁんが…」
「瀬理奈が?」
「瀬理奈ちゅわんが、その。エッチなことをするから…」
「うふっ。こういうこと…? 瀬理奈エッチなことだぁ~いすき」

滝山の肉棒の先端を白く柔らかい指先でくにゅくにゅといじり、棒の芯をニギニギ・
シコシコと擦る瀬理奈。その刺激に都度ビクンっと反応する滝山。先端から先走るもの
が溢れていることに気づき、慌てる瀬理奈。

「きゃっ、もう。全部出ちゃいそう。早く仕上げなくっちゃ…」
「…しあげ?」
「うんんっ、何でもない。ネッ、瀬理奈がお口でい~っぱい吸ってあげる」
「う。せせ、せりなちゅあん…」

滝山の下半身に顔を埋め、肉棒を手で優しく支えながらキスをする瀬理奈。そしてその
行為はどんどん激しく淫らになっていく。

「ちゅぷべちょべちょ。ぬぷぷぷっ。じゅるるるるっ…」
「うぐぉヲぉっ。。せ。りな…ちゃん あぇをををっ」

口内から分泌されるドロドロっとした液体を満遍なく染み込ませるかのように、いやら
しい音を立てながら彼の肉棒をあちこち舐め回す瀬理奈。真っ赤に硬直しヒクヒクと動く
欲棒を口に頬張り、じゅるじゅると音を立てて吸引する。瀬理奈のフェラテクと彼女の口
から分泌される液体がもたらす快感に声にならない声を上げ身悶える滝山。夢にまで見た、
否、想像を遙かに超越した性の快楽に決壊寸前だ。

「うぇをぇっ。すぉの、けっこんしたら…」
「ングッ…ちゅぶっ。あんっ、なぁに?」
「その、毎日。こういう…こと」
「うんっ。瀬理奈、いっぱいご奉仕しちゃう。ねっ、あ・な・た」
「うおおぉぉぉぉ~~っ!!」

81 名前:警護要請13/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:39:07 ID:G/sk/HbA
瀬理奈の夢のような言葉に天にも昇る滝山。天井を仰ぎ、白目を剥く。あとは放出する
しか術はない。

「あぁっん。あなた。瀬理奈でイって…っ」
「ひゃあい。せりなちゅあん…うっ…」
「いっぱい出してッ 全部出してっ」
「うぉををあ……ィ…イク…っ…イっ……クゥーーっ!」

言葉にならないうめき声を上げ、白濁した液体を瀬理奈の口の中に放出する滝山。
全身がピクピクと痙攣する。真っ赤に膨張した肉棒から、ありったけの精が音を立てて
彼女の口に放出される。永遠に続くかのようにドクドクと放たれる精。それに連れ、
彼の体からは全ての力が抜けて行く。
瀬理奈の可愛いベッドの上にマグロの死体のように仰向けで倒れ込む滝山。顔からは生気
が失せ、目は虚ろになっている。そして彼の肉棒には瀬理奈の口内から分泌された粘着性
の高い液体がドロりと絡みついている。
そんな滝山に冷めた視線を送り、口の回りに付いた白い液体をペロペロっと舐め回した
かと思うと、ニヤりと笑みを浮かべ呟く瀬理奈。

「ンフッ。特別警護チームのリーダーも形無しネ」

可愛くいじらしくエッチなお嫁さん…とはかけ離れた邪悪な妖女の表情。衣装を直しな
がら、滝山の様子を観察する瀬理奈。

「媚薬唾液を肉棒に染み込ませると、侵蝕率が高いの。直ぐに私が欲しくてたまら
なくなって。私とヤるためなら、どんな事でもするようになるわ」

ピピッ──。

電子音と共に瀬理奈のタッチ式のターミナルに浮かび上がる一人の禍々しくも妖美な
女性の姿。

「ンフフフッ、見せて貰ったわ。さすがは私の一番弟子ネ」
「ああっ、セダキナ様。ご覧いただいていたのですね。お褒めにあずかり光栄です」
「可愛かったわよ、瀬理奈ちゃん。あなたの誘惑術も進化していて。ウフフ」
「セ、セダキナ様、その、いつも通り秘書Sと呼び捨ててください。それに、この
ブリブリ可愛娘お芝居、ちょっと恥ずかしいんです」
「アラッ、私は楽しくってたまらないケド…」
「ああっ、流石はセダキナ様。あの五十嵐博士、ただの下僕のくせにすっかり父親
気取りで」
「そうね、なかなかの演技だったわ。流石はあなたの下僕ね、瀬理奈ちゃん」
「んもぉっ、セダキナ様っ。それにしてもレンジャー本部の男達ってば、すぐに
メロメロになる上に早漏な奴ばかり。あれで私達デスイービルに刃向かおうだなんて、
笑わせてくれますワ」
「ンフフフッ、私の睨んだ通り。だからこそ私達の作戦がうまく行くのヨ」
「はっ、確かに仰る通りです。影のレンジャーと呼ばれた特別警護チームのNo.1も
この通り。これで奴等の力もかなり削げたかと」
「ソウネ、邪魔者が減って動きやすくなったわ。でも、例の物を完成させるにはより
多くの頭脳が必要。もっと多くの博士を誘惑して下僕にするのよ」
「かしこまりました、セダキナ様。次は…この植物学の権威・植松博士を」
「ンフッ、期待しているわよ、私の可愛い瀬理奈」
「んっ、セダキナ様、その、名前…嬉しいです」
「さぁ、行きなさい」
「ハッ、それでは」

82 名前:警護要請14/14[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 00:41:24 ID:G/sk/HbA
セダキナとの会話を終え、呼び出した二人の戦闘員に指示を与える秘書S。先程彼女を
羽交い締めにし、ブラウスを引き破り美巨乳を露出させた男達だ。ベッドの上で
昇天したまま横たわる滝山をどこかに連行、いや運搬していく戦闘員達。その様子を
邪悪な笑みを湛え見守る秘書S。しばらくの後、ピチピチ秘書姿で下僕の五十嵐博士と
共に研究所を後にする。
一方、研究に没頭する植物学の若き権威・植松博士。その夜、彼の元に、人生を一変
させる甘く淫らな誘惑者が訪れようとしていたとは、知る由もなかった。

  • 最終更新:2014-08-25 20:41:06

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