2スレ590-594

590 名前:498 (テクノブルーを狙う前振り1/2)[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 03:42:21 ID:TVD4pJp8
「そろそろテクノブルーがやって来る頃ね」

レンジャー居住区の中にあるフィットネス・センター向かいの3階建てビル。その屋上
からセンター近辺を小型スコープで監視し、呟く一体の怪しい女性型の人影。七色の
毒々しい妖花が人化した魔性の闇妖怪・蠱惑密使セダキナだ。

テクノブラックをその蠱惑術で陥落させた彼女の次の狙いはテクノブルー=青井純夫。
テクノレンジャーの中でも随一のスポーツマン。これまでもその身体能力の高さで、
剛力軍曹パワキルや冷酷参謀クルエルが送り込んだ戦闘型の闇妖怪を単独で退けたこと
さえある、男幹部達にとっては最も憎むべき存在だ。
そんな彼の日課は、早朝のフィットネス・センターでのトレーニング。だが、いつもは
心地良い汗を流す日課にも、可愛い後輩であり、恋心を、そして人には語れない秘めた
る想いを抱いているテクノピンク=桃山絵美華の失踪が暗い影を落としていた。

屋上から重い足取りでフィットネス・センターへと向かう青井の姿を捉えるセダキナ。

「ンフフフッ。しょんぼりしちゃって」

青井の姿を見つめながら、スマートフォン風の小型ターミナルを取り出し、操作する
セダキナ。ディスプレイに一人の美麗な女性の姿が浮かび上がる。セダキナ専属の
秘書だ。その女の武器を生かした諜報活動・工作活動を得意とすることは言うまでも
ないだろう。

「秘書S、聞こえる? データを送って頂戴」
「かしこまりました、セダキナ様」

これまでの戦いを通じて得た情報、そして新たに秘書Sの活動により入手した極秘情報
を送信させるセダキナ。

「そこの小娘はどう?」

テクノレンジャーの秘密を吐かせるべく詰問中のテクノピンクの様子を尋ねるセダキナ。

「かなりしぶとく、なかなか吐きません。変身アイテムは非破壊検査中ですが…まだ」
「まぁいいわ。私がブラックとブルーから聞き出してアゲルから。そこの小娘には私の
活躍振りをじっくりと見せ付けてやりなさい」
「はっ、承知いたしました。データ送信完了しました」
「ンフっ。切るわヨ」

591 名前:498 (テクノブルーを狙う前振り2/2)[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 03:43:19 ID:TVD4pJp8
秘書Sとのやり取りを終え、送信されてきたテクノブルーのデータを閲覧するセダキナ。

「フーン、あの馬鹿な男幹部達の目の上のたんこぶといった所ネ。でも私はあの馬鹿な
連中とは違うワ。相手の弱点を突くの、弱点を」

そう呟き、足取り重くフィットネス・センターに向かう青井に意識を集中させ鋭い視線
を送るセダキナ。その眼球が怪しく七色の光を発したかと思うと、その光は徐々に眼球
の中である一つの衣裳--青井の妄想するもの--へと姿を変えていった。

「ンフッ、秘書Sの調査通りね。イイワヨ、私が化けてあげる。蠱惑化身!」

不敵な掛け声と共に空中に♀マークを描くセダキナ。マークが七色の光を放ち、セダ
キナを包み込む。次の瞬間、そこには青井が秘かに思い描いていた衣裳を纏った桃山
絵美華の姿--勿論、本人のそれとは一線を画す驚異のナイスバディ--が現れていた。
自らの姿を確認し、邪悪な笑みを浮かべる偽絵美華=セダキナ。

「んふっ。こんな衣裳が好きだなんて。爽やかな顔をして、テクノブルーも所詮は
只のオトコ」

何かを振り払うかのように首を振りながら、重い足取りでフィットネス・センターの
入り口に差し掛かる青井の姿を見つめ呟くセダキナ。

「ンフッ、待ってらっしゃい。このセダキ…んんっ、絵美華がいっぱい気持ち良くして
ア・ゲ・ル」

青井の姿がセンターの中に吸い込まれていったのを見届けるや、セダキナはその声を
甘く可愛くいやらしい絵美華のものえと変え、七色の光に包まれテレポートしていった
のだった。

592 名前:498 (テクノブルー陥落後 1/3)[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 03:47:07 ID:TVD4pJp8
「いかがかしら。ブラックとブルーが私の虜になるのを見た感想は」

アジトの中、闇妖力を込めたデスイービル・チェーンで壁に繋がれグッタリとうなだ
れるテクノピンク=桃山絵美華に得意げに話しかける蠱惑密使セダキナ。その蠱惑術で
テクノブラック=黒井修、テクノブルー=青井純夫を陥落させる様子を再現した映像を
本人に見せ付けていたのだ。

「わ た し・・・あん…なこと……」
「そうよね、しないのよね、お嬢さん。それにしても私達の詰問に耐えるその根性は
褒めてあげるワ」
「だ れ が…あ なたに……」

声を絞り出し反論するテクノピンク。セダキナもデスイービル式の厳しい詰問に耐え、
変身装置の秘密を守り通すその意思の強さには舌を巻いていた。

「ウフフフ、敵ながら素晴らしい意思の強さだわ。あの役立たずの男幹部達に爪の垢を
煎じて飲ませてやりたいくらい」
「イ…や...」

突然うめき声を発してがくりと崩れ落ちるテクノピンク。

「アラ、流石に堪えたのかしら。秘書S、この小娘に水と食料を持って来ておやり。
ここで死なれては私の素敵な作戦を聞かせてあげられないワ」

セダキナの命に従い、水と食物を運んで来る美しき秘書S。セダキナに促され、テクノ
ピンクの口に水を含ませる。本能的な生への欲求から、食物を貪り、水を飲み干し
目覚めるテクノピンク。

「ングっ…」
「目が覚めて? 毒は入っていないわヨ。お前は私の作戦に欠かせない大事なお客様
だから。ウフフフ…」
不敵に笑うセダキナ。
「んくっ…くやしい…ッ」
「目覚めたところで…変身装置の秘密を喋る気になったかしら?」
「だ、誰があなたになんか!」
「そうね、お前は喋らないでしょうね。でも、代わりにブラックかブルーが喋って
くれるワ。それもとっても喜んで。ウフフフフ…」
「あ、あり得ないわ! そんなこと…」
「そうかしら。ご覧なさい、二人のこの腑抜けた顔を」

再び偽の桃山絵美華=セダキナに誑かされるテクノブラックとテクノブルーの映像を
見せ付ける。

「こんな映像嘘よ! 二人はテクノレンジャーよ!!」

信じられない・信じたくない思いで必死に反論するテクノピンク。

593 名前:498 (テクノブルー陥落後 2/3)[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 03:49:06 ID:TVD4pJp8
「さぁどうかしら。そろそろ二人とも本部のカフェに来る時間。そこで起こることを
教えてあげましょうか? 聞きたいでしょ、二人がこれからどうなるかを」

テクノピンクの反論を聞き流し、自信に満ちた妖艶な微笑みを浮かべ、自らの作戦を
語り始めるセダキナ。

「き…聞きたくもないわ」
「ウフフフ。二人には私の媚薬唾液を、私のこの唇で口移しで飲ませてあげたの。
二人の憧れの的だったお前-桃山絵美華の姿でね」

その思わずキスしたくなるような艶やかな唇を舌なめずりし自慢げに語るセダキナ。

「私の媚薬唾液を飲んだ男は、その時の私-そう、お前の顔をした私に恋い焦がれ、
私を独り占めしたくなるの。『彼女は俺のものだ。誰にも渡さない』ってネ」
「そんな…」
「ブラックとブルーが深夜の誰もいないカフェで鉢合わせる。本当は愛しい絵美華と
二人っきりでイイコトをする約束をしていた筈なのに。『何でお前が!?』って、
間違いなく言い争いを始めるワ」
「テクノレンジャーは固い絆で結ばれているの。争うなんてあり得ない!」

必死に反論するテクノピンク。

「あら、そうなの。もう一ついいことを教えてあげましょうか。私の媚薬毒蜜は、
男が私に欲情すればするほど活性化して、心身を冒すの。そして、男が私で絶頂に
達すると……私無しでは生きられない、私の忠実な下僕になるのヨ。ウフフフフっ」
「そ、そ んな…」
「だから私はこれからとってもエッチな桃山絵美華に化けるのヨ。二人がすぐに
欲情してヤりたくなるようにネ。それもお前のその貧相なカラダと違って、生唾モノ
のナイスバディ。ンフッ、名案でしょ」
「嫌っ!!」
「そうねぇ、こんな格好はどうかしら。折角だからお前に見せてあげるワ。蠱惑化身!」

594 名前:498 (テクノブルー陥落後 3/3)[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 03:53:17 ID:TVD4pJp8
不敵な掛け声と共に空中に♀マークを描くセダキナ。マークが七色の光を放ち、セダ
キナを包み込む。次の瞬間、テクノピンク本人の目の前に現れたのは、彼女が目を
背けずにはいられない姿をした桃山絵美華だった。

妖花セダクネの花をふんだんにあしらったの七色のふんわりフリルワンピース。
大きく開いた胸元を飾る花びら状のフリルと、豊かに盛り上がった白く美しい巨峰で
作られる深い谷間のアンバランスな可愛エロさがオトコの視線を引き付ける。その
絶世の美巨乳の頂上が、スケスケな花柄生地の表面にいやらしいポッチを形作る。
薄衣にハッキリと浮かび上がる官能的な白い柔肌とくびれたボディライン。どこから
ともなく吹き込むそよ風に、太腿の付け根ギリギリの超ミニ丈のフリフリスカートの
裾が翻り、黒レースのパンティがチラチラと顔を覗かせ劣情を誘う。
ニョッキリと露わな白い太腿がムッチリ悩ましい色香を発散し、美しい曲線を描く
生脚が闇黒のハイヒールに収まる。
甘い香りを振りまく七色の妖花セダクネを耳元に飾り、胸元に掛かる長い黒髪を悩ま
しげに弄びながらしどけない笑みを浮かべ、その肢体をテクノピンクに見せ付ける
セダキナ。

「ンフッ、ちょっと可愛すぎたかしら。これが二人の憧れの桃山絵美華ヨ。特にこの
おっぱい。あんっ。おっきくてソソるでしょ」
「けけ、け、汚らわしい!! 二人とも気付くわ! そんなの私じゃないって…」

気丈に反論するテクノピンク。セダキナはそんな彼女をあざ笑うかのように続ける。

「オホホホっ、そうかしら。あの映像を見たでしょ。二人とも鼻の下を伸ばして私に
釘付け。股間もぱんぱんに膨らませちゃって。ブルーには手こずらされたけど、
その分特に凄かったワ。ウフフフッ」
「う、嘘よ。二人がそんな事…そんなコト…する訳ナイ!!」
「認めたくない…わよネ。でも二人はもう私の虜。欲望をメラメラと燃え上がらせて
言い争う男の前に、愛しい絵美華が現れるの。それもこんなエッチなカッコで。我慢
できるカシラ?」
「や、やめてっ!」
「直ぐに媚薬毒蜜が二人を支配して、テクノレンジャーの秘密も喋ってくれるワ。
そうしたらもう用済み。私のこのカラダでイかせてあげてこう囁くの。『あいつが
私たちの仲を邪魔するの。だからあいつを殺して。絵美華、貴方の女になりたいの』
ってネ。あとは二人がお互いに自滅するのを待つだけ。ンフッ、完璧でしょ」
「そんなこと…そんなこと…絶対にさせないっ!」
「アラ。変身装置も無し。本部への通信手段も無し。そこでデスイービル・チェーンに
拘束されたまま一体何ができるのかしら、お嬢さん?」
「んくっ…イヤッ! 絶対にイヤ!!」
「私は男の妄想を実現してあげるの。そうして男を破滅に導くのよ。これまでも幾多の
男をこの力で破滅させて来たワ。お前はそこでブラックとブルーが身を滅ぼす様子を
たっぷりと楽しむがイイワ。オホホホホホ…!!」

無駄な抵抗を試みるテクノピンクに背を向けるセダキナ。冷酷な高笑いとともに深夜の
テクノレンジャー本部へとテレポートして行ったのだった。

  • 最終更新:2014-08-19 22:02:55

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