7スレ257-258

257 名前:5年3組[] 投稿日:2012/08/03(金) 15:46:47.17 ID:5B0pn9jH
「次の給食のプリンかけねぇ?」
 光太は里美に賭けを持ちかけた。
 「えっ?うーん・・・わかった!いいよ!」
 市立六角小学校の校庭では、6年生の体育の授業が行われていた。
 
 授業内容は走り高跳び。
 光太と里美は幼馴染でクラスメイト、小さい頃から勉強やスポーツと
何かと競いあっていた。
 そして、よく給食のおかずやデザートを賭けたりしていた。

 「今度は負けないわよ!」
 里美は意気込む。
 というのも、小学6年生にもなると体格に差が出てきた所為か、
スポーツで光太に勝てなくなってきていたからだ。
 
 負けず嫌いな性格の里美は、これを認めたくなく何とかして
光太にスポーツでも勝ちたいと考えていた。
 走り高跳びは、各ジャンプ力に応じて、複数に場所を振り分けられていた。
 80センチ以上、90センチ以上、100センチ以上、110センチ以上だ。

 各高さをクリアするごとに、高さを5センチずつアップさせ、場所も移動する。
 ちなみに、110センチ以上が最高のため、そこからは場所移動はない。
 というのも、110センチ以上飛べる生徒がほとんどいないからだ。
 里美のクラスでは運動神経が飛びぬけていた、里美と光太の二人だけが、
最初に110センチ以上の場所に振り分けられた。

 110センチ、115センチ、120センチと里美と光太は順調に、
飛び越えていった。
 しかし、125センチ目で里美はきつくなり、130センチではギリギリ
でのクリアだった。

 やばい!
 おそらく、次はクリアできないだろう。
 一方、光太は125センチを余裕を持ってクリアしていた。
 次の130センチをクリアされると、里美の負けは確定する。

258 名前:5年3組[] 投稿日:2012/08/03(金) 15:48:29.72 ID:5B0pn9jH
(よーし、こうなったら!)
 里美は考えを巡らせ、ある作戦に出ることにした。
 「よーし、130センチいくぞ!」
 光太が助走位置に飛ぶ準備をすると、里美はその反対側に立った。

 タタタタッ!
 光太が勢いよく助走をつけ、バーを踏み切ろうとした瞬間
 「それ!」
 里美は体操着の上着をたくし上げた。

 「なっ!」
 里美の最近つけ始めた真っ白なブラが丸見えになる。
 「うわっ!」
 里美のブラに目を奪われた光太は、踏み切るタイミングを誤り、
バーに足を引っ掛け地面に尻もちをつく。

 「いててててっ・・・」
 「ヤッター!私の勝ちー!プリンは私のものだね!」
 里美は飛び跳ねて喜ぶ。
 「ちょ、ちょっと、待て!今のは卑怯だろ!」
 光太は里美に勢いよく詰め寄り抗議する。

 「え~、ひきょう~、なんのこと?」
 白々しくとぼける里美
 「イヤ・・・だからさっき飛ぶときに・・・」
 勢いよく詰め寄ったのはいいものの、里美のブラに目を奪われて、
踏切に失敗したとは言いだせず光太は言い淀む。

 「ほらほら~♪何が卑怯なのよ?言ってみなさいよ?」
 そんな光太の心を見透かし、里美は逆に光太に詰め寄る。
 「ううっ・・・だから・・・その・・・えーと・・・」
 光太は顔を真っ赤にし後退する。

 キーコーンカーンコーン!
 「よーし!みんな!集合だ!」
 そうこうしている内に授業終了のチャイムが鳴り、先生が生徒たちに
集合するよう呼びかけた。
 
 「ほら~♪体育の授業終わっちゃったじゃない!今回は私の勝ちって事
で光太のプリンは私のものね♡」
 そう言い残すと里美は集合場所にかけ出した。
 「うう・・・くそー!」
 まんまと里美にしてやられて光太は、悔しそうに顔を歪め里美の後を
追うように自分も集合場所にかけ出した。

  • 最終更新:2014-09-08 15:05:17

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