7スレ361-370

361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:52:37.25 ID:bappXEXP
「むぅ・・。」
 健は悩んでいた。
 小鳥遊 健、中肉中背の高校三年18才。
 英才教育は受けていなく頭は平凡。顔は中の下と言ったところ。スポーツ等の運動神経も人並み。
 唯一の取り柄はこの国で三本の指に入る大富豪 小鳥遊 剛蔵の一人息子であるという事。

 町から少し離れた大きな屋敷に住んでいて、兄弟はおらず、母が半年前に他界し、現在家族は48才の父 剛蔵と二人。
 屋敷には数十人の使用人がいたが、現在は数名となっている。

 父はその業界ではトップの製薬会社を経営していて社長をしている。
 何でも色んな種類の薬を開発もしていて多忙な日々を送っていたが、毎日きちんと屋敷に帰ってくる優しい父であった。

 その父に異変を感じたのは一年前の冬だった。22才の時に結婚して以来、毎日帰ってきていた父に仕事での出張が多くなり、屋敷に帰ってこない日が増えていった。
 始めは一日、二日、と増えていき、最終的には一週間帰って来ないこともあった。
 
 そして四ヶ月くらいたった、ある日、一人の女性を連れて屋敷に戻ってきた。
 僕はその女性を見て衝撃を受けた。毛先まで美しい腰まで伸びた黒髪、切れ長な目、吸い込まれそうな水晶の瞳、胸元がはじけそうな程豊満でウエストは細くくびれている。
 そして、足はまるでモデルのように長く肌は白く美しい女性だった。
 父は彼女を秘書だといい、名前は 神撫 美麗、今日からここに住まわせると言った。
 なんでも最近仕事が忙しく打ち合わせや話し合いの時間がすぐにもてるようにするためらしい。
 軽い挨拶が終わり、去り際に美麗が見下すような蔑んだ目で健を見た。その後すぐに柔らかな笑顔になっていた。

 僕らが住んでいる屋敷の部屋に余りがあるので、そこに住むのかと思ったが、屋敷の裏に少し離れて昔から建っている今は使用していない小さな別館に住むらしい。
 母も使用人でもない女性を住まわせるのは嫌だったようだが、それならと了承した。
 剛蔵はその別館を美麗に言われるまま改装した。何か高級な家具や処刑に使うような道具も運び込まれた。

 ここから事態は悪化していく・・・。

362 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:53:08.17 ID:bappXEXP
「母さん。最近元気ないけど大丈夫? 病院でも行ったほうが良いんじゃないの」
「大丈夫。健は心配しなくていいのよ。お父さんも頑張ってるみたいだし、私も頑張らなきゃね」
 あの女、神撫とかいう人が別館に住み始めてから1ヶ月が過ぎた。
 父さんはこっちの屋敷で食事することが無くなった。なんでも仕事が終わったら別館の方へ帰っているらしいと使用人の沢田さんから聞いた。
 仕事はうまく行っているらしいが、最近は顔も合わせていないので本当かどうかもわからない。
 母さんは対極的に、すっかり弱り切ってしまっていた。理由はわからないけど、顔色も悪く以前の母さんとは別人みたいに痩せている。
「…………そっか、じゃあ……行ってきます」
 父さんがあの女と何かあるのは、もう誰から見ても明らかだったし、父さん本人も隠す気すら無いんだろう。
 そういった不満を使用人に漏らす事は何度かあったけど、母さんには言えなかった。
 母さんもわかっているんだろう。でも、わかった上で、父さんを愛しているんだと思った。
「いってらっしゃい」
 柔らかい母の笑顔、美しさではない、温かみを、反故にした父さんが日に日に許せなくなっていった。


「あら、健くん。おはよう、毎日朝早くに大変ねー」
「…………別に、学校ですから」
 黒いスーツに身を着込んだ彼女は、いつもは掛けてない黒縁眼鏡の奥の瞳を僕に向けて話しかけてきた。
 なんだってこんな朝早くに屋敷の門の前に突っ立ってるんだろう。
 しかし、朝っぱらから彼女の甘い声を聞いていると胸焼けしそうだ。
「ふぅん。冷たいわねぇ。私だってこれから仕事なんだから、そんな邪魔者扱いしなくてもいいじゃない」
 どうやらここで父が来るのを待っているらしい。父はいつも僕より大分遅く家を出ているようで、顔を合わせられない理由に拍車をかけていた。
 大体、なんだってこの人は僕に気安く話しかけてくるんだ。新しい母親にでもなったつもりなのか。虫唾が走る。
「そうですか。お仕事頑張ってください。じゃ」
 僕は彼女に顔も向けずに低い声で適当に返した。彼女と話していていい気分になることなんてなかった。
「ふふ……健くんって優しいのね。健くんもいってらっしゃい。お勉強、頑張ってね♪」
 嫌味だって気づいてようと気づいてなかろうと、どっちにしろ僕は気分が悪い。
 彼女のふんわりとした香りに少しでも反応してしまった自分が更に不快感を煽る。最悪の朝だった。

 これ以上の最悪は、無いと思っていたのに。

363 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:54:24.29 ID:bappXEXP
 ――あの日。僕は学校から家に帰らず、その足で病院に向かった。土砂降りの雨なんか気にならないほど必死で走った。
「た……健おぼっちゃま…………奥様が……奥様が……」
 使用人の一人から連絡があって、授業の途中で抜け出してきたのだ。
 車に何度もぶつかりそうになった。何度も転んだ。でも、体が泥と擦り傷だらけになって病院についた時には、母さんの体は冷たくなっていた。
「わっ、わたくしがっ……その、あのっ、奥様のお料理をお手伝いしようと……キッチンに入らせていただいたら…………もう……倒れていらっしゃって……うっぐ……」
 病室には、本来いるはずの父さんの姿は無かった。
 電話をしても繋がらない。使用人のおばさんは、僕の前に父にこの事を伝えたらしい。
 なのに、何故来ないんだ。
 
 どうして。どうしてこんなことになる。
 
 何故母さんが死ななきゃならないんだ。
 何故家族のことだけを考えていた母さんが死んで、家族を蔑ろにした父さんが生きている。
 死ぬなら父が死ねばよかったのに。死ぬならあの女が死ねばよかったのに。

 僕は病室で母さんだった体に縋り付きながら、朝までずっと泣いていた。
 病院の先生が言ってた言葉も、周りに誰が居たか、誰が来ていたかなんて事も覚えていない。

 けど、父さんが病室に来ることは無かった。それだけは覚えていた。


 今日は母さんの葬式の日だったらしい。夕方になってから沢田さんが教えてくれた。
 僕はあれからずっと部屋に引きこもっている。僕を毎朝起こしてくれていた使用人のおばさんも先日ここを辞めて、昼間で寝ていても誰も僕を叱ることはない。
 幸い父は使用人を解雇したりしなかったようで、昼夜は逆転し、食事も全て部屋で済ませ、誰にも合うことも無く、寝る。
 そんな生活を続けることが出来ていた。気づけば、母さんが死んでから半年の月日が経っていったのだ。

 今日も、僕はただ起きることに疲れたからというだけで、布団に潜り込む。
 夢の中だけは、楽しく過ごしていられる。嫌なことを、思い出さなくて済むから。

 夢の中では、母さんが居て、父さんが居て、皆楽しそうに過ごしていた。僕も、皆も笑顔だった。

(健……あなたは、悪くないのよ……………)

 母さんがそう言って、僕を後ろから抱きしめてくれていた。その温もりに、僕は体と心を預けていく。

(あなたは、…………悪くない…………悪いのは……)


「悪いのは皆…………あなたの、お父さんなの」

364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:56:35.46 ID:bappXEXP
 母さんが、そんな事言うはずが無いと思って……僕は夢から目を覚ました……目の前に広がるのは、いつもどおりの僕の部屋だった。
 僕は真っ暗な部屋で横になって、布団をかぶって、背中に居る誰かに体を抱きしめられているのに気づいて僕は眠気から覚醒した。
「う……うわああ!!」
「きゃぁっ! ちょっと! いきなり暴れないでよぉ!」
 彼女の甘ったるい声を聞いて、僕は現状をやっと理解した。
 布団の中で、僕は背中から神撫とかいう彼女に両腕で抱きしめられていたのだった。
「かっ、神撫さん! なんのつもりなんですか!」
「なにってぇ……健くんがずーっと部屋に引きこもってるから心配になって来ちゃったんだけど……駄目だった?」
 駄目だったも何も、彼女は自分が嫌われていることに気づいてないのだろうか。
 僕はなんとか体をじたばたさせて抜けだそうとするものの、いつの間にか彼女の脚が僕に絡んでいて中々離れてくれない。

「…………わかってるよ? 健くん、私のことが憎いんだよね。お父さんもお母さんも私に取られて、憎くて仕方がないんでしょ」
 
 耳元で、優しい空気の振動と声を感じる。耳たぶと耳の奥がぞわぞわして背筋が震えた。

「でもね、あなたのお父さんが悪いんだよ? いくら私が調教してあげても、いくらいじめてあげても、あの女とは別れないーって言うんだもんなぁ……嫌になっちゃう……」

 え……何……なんだって………あの女って……母さんだよね……父さんが……え……?

「だから………貴方のお母さんにはね…………ちょっと遠くにいってもらっちゃった…………」

 何を言ってるのか。全く理解が追いつかなかった。
 彼女が、僕の父と母を奪った。結局、今までと変わらないかもしれない。
 けど、その度合いは、今までとは比べ物にならないものだった。
 こいつが……僕の両親を………!!

365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:58:02.47 ID:bappXEXP
「おまえっ……なんでそんなこと…………!」
 僕は悔しくて悔しくて声を震わせながら彼女に敵意を向ける。こんなヤツを、コンナ奴が近くに居ることを許してしまっていたなんて。
「んぅーん? 今更何言ってるの。お・か・ね。に決まってるでしょぉ? 私が君のお父さんと結婚すれば……それだけで一生遊んでくらせるんだから。誰もが夢見ることじゃない♪」
「そんな事のために……! そんな事のために母さんを殺したのかああっ!!!」
 彼女を、彼女を痛めつけてやらないと気が済まない。気が済むまで、殴り飛ばしてやりたかった。
 体を必死に動かしてるのに、何故か彼女の体を引き剥がせない。おかしい、いくら運動していなかったとはいえ、女に負けるほど力が無いはずは……。
「あらあら……ちゃーんと聞いてるみたいだねぇ……なんだか暴れてるみたいだけど、お姉さん全然力入れてないのになー♪」
「ぐ……あ………もしかして……僕に……なんか……したのか……」
「おおあたりー♪ 健くんが寝てる間にぃ……ちょっぴりチクってしなかったかなぁ? ふふふ……ウチは製薬会社だからねぇ……色々、便利なの……ふぅー……?」
「ひゃぅっ……!」
 耳がさっきよりもゾクゾクする。体が、自分の意思とは関係なく疼いてくるのがわかる。
 意識したくもないのに、押しのけたいとおもっているのに、背中でむにゅぅっと潰れた彼女の胸や、足に絡みつく太ももの柔らかさが脳から離れない。
 彼女を……女として……意識してしまう……。

「ね……健くん…………私と………結婚してくれないかなぁ……」

 甘くて熱い声を耳から直に流し込まれると、まるで直接脳に語りかけられているみたいに聞こえて、そのまま「はい」と言ってしまいそうになる。

「な…………何を……言って……」
「貴方のお父さんねぇ……私が毎日毎日こうやってお薬入れていじめてあげたらぁ………ついにこわれちゃったんだ………?」
 僕の体を抱く彼女の両腕の力がぎゅっと強くなる。受け入れちゃいけないのに、何故か幸福感を感じてしまう。
「今は別館で両手も両足も縛られて………涎垂らしながら寝ちゃってるかなぁ……? ふふ……みじめで惨めで見ていられない姿が目に浮かんできちゃう♪」
「く……父さん…………」
 父は、父はずっとこの女に操られてたんだ。父がこいつをこの家に住まわせた時から、いや、ずっとその前から。
 母が死んだ時だって、きっと父は来たかったんだ。それを………この女が磔にして…………。
「で……もぉ……この家の主があれじゃあ……色々と問題があるのよねー……私はまだ、ただの秘書だから……財産もちっとももらえないし……あの人、もう話しかけてもうわ言みたいに私の名前読んでるだけだし……」
 そんな事を話している時でも、耳元で僕の脳を声で埋めていくのを止めようとはしない。
 聞きたくもない言葉ばかり入り込んできて、吐きそうになっているのに、僕の全身はそれを快感として受け取っている。
 股間はすっかり張り詰めて、体をじたばたさせる元気もなくなって、ただただ彼女の腕の中で体をよじらせることしか出来なかった。

366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 00:59:22.49 ID:bappXEXP
「だから…………健くんと結婚して……あの人を遠い所にやっちゃえば……って、思いついちゃったの……?」
 彼女のしなやかな腕が、僕の股間に伸びる。形を確かめるように、すりすりと掌が這いまわって……僕は、抵抗する力をなくしてしまった。
「んふふ……すごぉい……お父さんとは違って元気だねぇ………私……年下の男の子……タイプだよぉ……♪」
 五本の指を使って、さらさらと服の上から触れるか触れないかぐらいの刺激で責め立ててくる。
 そして、もう一方の手で、僕はまるで子供を甘やかすかのようにお腹を撫で回されてしまう。
 片方は心をじわじわ引っ張るような……切ない刺激……片方は……心をどろどろ溶かすような……甘い快感……。
「私……上手でしょ……? 今までこうやって男の人をいやらしぃく虜にしながら………らくーに……生きてきたんだぁ…………ふふ?」
「あ……や、やめて………」
 くそ……くそっ……今すぐにでも………押し倒して……押し倒してやりたい…………。
「あはっ♪ やめて~だってぇ♪ かーわいー………だめだよー? やめてあげないよー? ほーら、我慢汁でべちゃべちゃのパンツに手ぇいれちゃおーっと♪」
「あああっ!!」
 突然ひんやりとした外気をペニスに感じたかと思うと、すぐに柔らかい彼女の手の感触を受け止めてしまう。
 指の腹それぞれがしっとりと肉棒に絡み付く。そーっと指を動かす彼女……ペニスの形を……確かめられてる……。
「やあぁん♪ 健くんのおちんちん……もう濡れ濡れだよぉ……? ほら…………見えないけど糸引いてるのわかるでしょ…………やらしーんだ……?」
「やめろ……やめてくれ………おまえなんかに……おまえなんかに…………」
 僕は悔しくて悲しくて涙を流していた。彼女が父と母を奪ったことも、その彼女にこうして弄ばれて、体が情けなく反応してしまっていることも。
 辛くて、苦しくて、本当にやめてほしいのに………………僕の体は…………――
「あなたのお父さんもねえ……強情な人だったわ。やめなさいやめなさいって、最初は嫌がってたけどぉ…………♪」
 目の前に両親の仇がいるのに、殺したいほど憎い相手なのに、彼女の両手の快感が脳を押し潰す。
 ペニスを握っている片手が、ゆっくりと上下に蠢き始める。我慢汁で濡れた手はすんなりとその動作を済ませていく。

 くちゅ……くちゅくち………ぬちちゅ…………にち……にゅるぐちゅうぅ………… 

 ちょっと掌でペニスを撫で回されるだけなのに、全身が電流で焼けてしまいそうに気持ちいい…………。
 もう、僕は体全身で抗っても、心で抗っても彼女がちょっと右手を動かすだけで負けてしまう……そんな、弱い存在……、
「ぐっ!! あぐぅ! ……ああ……………」
 僕はずっと、うめき声をあげながら全身をびくつかせることしか出来なかった。
「ふふっ♪ そうやってぇ……この薬の快感にだんだん堕ちていっちゃったの…………?」

367 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:02:59.47 ID:bappXEXP
 ぐっちゃ、ぬっちゃ、ぐっちょ、ぐっちょ、にゅるる………ぐちゅち………。

「あは♪ 先からどんどんねばねば溢れてくるねぇ……そんなに良いのぉ? 自分のねばねばで気持ちよくなっちゃって更にねばねば出しちゃって……変態おぼっちゃんだねぇ健くん……」
「もう…………ほんと……やめ………」
「そんなにやめて欲しいならぁ……早く私と結婚するって約束してよぉ♪ そしたら………毎日こうやっていじめてあげちゃうよぉ…………」
 僕は毎日のように彼女にペニスをいじめられるところを想像して、快感を更に増幅させてしまう。
 僕がここで肯定するだけで、男の幸せを、快楽を、全て手に入れることが出来るのだ。
 とても魅力的で……素晴らしい事のように……思えてくる…………。
 でも………
「い、いやだ……いやだぁ……………やめて……くれ……」
 このまま彼女に堕ちてしまえば、きっと僕も父のようにされてしまう。
 毎日毎日快楽を植え付けられて、彼女の命令を聞くだけの人形になって、きっと………廃人同然になって捨てられてしまう。
 そんなのは嫌だ……嫌だ……負けたくない……こんな……こんな最低な奴に…………父さんと母さんを……殺した奴に……。
「まだ堕ちないのー……? そんな嫌だ嫌だーって言ってるけど……全身ぴくぴくしておちんちんも大喜びじゃない………もしかして………もっとねばねば欲しいのかなぁ……?」
 そう言うと、彼女はお腹をさすり続けていた片方の手を自分の口元に持って行く………背中側にある彼女の、頭の方へ。

「れぇぅ………ぅえぇ………うじゅるぅ…………んー……うぷ……♪」
(な……なんだ……?)
 彼女が口を鳴らす音。手を口元へ持っていったこと、考えればわかることだったけど。考えないようにしたかった。
「んふっ♪ 今私の左手………私のあったかーい唾液でどろどろ…………これをぉ……健くんのねばねばお汁と混ぜあわせたら………どうなるかなぁ……♪」
「う………あ………」
 やめろ………やめてくれ………そんな事されたら……そんな事されたら………
 きっと……きっと………狂って…………――

368 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:03:56.73 ID:bappXEXP
「はい♪ えっちな実験開始ー♪ 左手で……ぎゅーーーっ」
 ぐちゃり……と、嫌な音が僕の下半身から聞こえてきた。
 それと同時に、ペニスが火傷しそうな程の熱さを感じる。お風呂のお湯が、ペニスに絡みついてきたらきっと、こんな感じだと思った。
 でも、そのお湯はやけにぬるぬるしていて……いやらしくて…………僕を、弄んでくる熱さだった。

 ぬちゃっ、にちゅぐっ!にちぐちっ!ぐちゅるぅっ!にっちゃべちゅ!ちゅぐちゅぐちぅっ!!

「あっ! あひやあああああ!!!」
「ほうら、私と健くんで一緒に作ったねばねばローション……とっても気持ちいでしょぉ♪ 熱々どろどろのお手々でおちんちんもたまたまもぐっちゃぐちゃ♪♪」
 彼女の手は僕のペニスを上下にしごきながら、ばらばらに指を動かして蕩けるような刺激を与えてくる。
 いや、溶けている。ペニスがどろどろに溶けて、なくなっているんじゃないかとすら思う。
 それでも、快感は止まらない。腰から背筋、脳にかけて快感の信号が流れ続けている。
 追い打ちをかけるように脚や胸をむにむに押し付けてくる彼女、耳元で「ほら……♪」「ほーら……」って囁きながら時たま耳に吸い付いてくる。

 あったかい……あつい…………きもちいい………とける………脳が……とけるぅ……。

 腰が抜けて、もう湧き上がる衝動を抑える気すら起こらない。
 射精したら駄目なのに、こんな女に負かされちゃだめなのに……
 僕の体は彼女に心まで捧げようと……準備を始めてしまう………
 いやだ………きもちいい………やだ…………あつい……

 ぐちゃっ!ぬちゅぶっ!ぎゅちゅ!ぐちゅぐちぬちゅぬちゅぐちゅぬるぅうう!!!

「さ、言いなさい? イきたかったらプロポーズして? ね……ほら、好きだよ健くん………ね……言って………言ってぇ……ほらぁ……」
  
 いやだ! いやだっ! 嫌だあああ!!!
 
「いっ、いひぃ!! みっ、みれいさんっ! すきっ! すきですぅ!! あいしてますううううう!!!! あっ! あああああっ!!!!」 

 どぶぴゅっ! どぷどぷ……どく…………とぷ………とくとく…………とくん…………とくん……

369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:04:32.03 ID:bappXEXP
「あんっ♪ やだぁ健くんったら………ズボン履いたままおもらししちゃったぁ……♪ 私の手にもどんどん熱いの流れてくるよぉ………どぴゅ……どぴゅ……♪」

 僕は横になりながら腰を浮かせて、快感の証を彼女の両手に吐き出していく。
 目がちかちかして、出し終わっても絶頂の余韻が全身をふわふわ浮かせてしまう。
 あったかくてふわふわして………思考がまるで真っ白なクリームみたいに曖昧だ………。
 
 なにがなんだか……よくわからないけど……さっき、自分が口にしたことだけは覚えていた……
 僕は……僕のことを気持よくしてくれた彼女の事が……美麗さんのことが………

「んふ…………じゃ、もう一回聞くよ……健くん………わたしとぉ……結婚………してくれる……よね……♪」

 もう、耳から入り込む彼女の声は完全に僕の心を侵食して……離さなかった…………。
 
「は……はひ……みれいさ…………ん……しゅきぃ……しゅきれすぅ……………あぅ……――」
「ふふ……♪ ……嬉しい…………じゃ、このままもう一回イッちゃおうか………ね………私の可愛い旦那様………♪」
 涙と鼻水で、僕の顔はぐちゃぐちゃになっていた。
 それはもう、悲しさや悔しさからくる涙だとは思えなかった。
 それどころか、何故僕は悲しかったのか、悔しかったのかもわからなかった。

 そう……きっと、これは嬉し涙だ。
 美麗さんと、一緒になれる……それだけのことで………感極まってしまうほど……うれしく思えた……。 
 何か胸を締め付けるような苦しい痛みもこの張り裂けそうな思いも……きっと……そういう事なんだ……。

370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 01:05:37.72 ID:bappXEXP
「むぅ・・。」
 健は悩んでいた。
 目の前には大きな男の体。かつて生き物だった物体。かつて……父と呼んでいた存在。
 その重くて冷たい肉の塊と、彼をの頭を割ったバットを……一体……どこに処分すれば良いかを………。
 何故僕がこんなことをしているかはわからないけど、僕はただ、今その事についてだけ……考えることにした……
 
 ――僕の妻になってくれた。彼女のために…………。

  • 最終更新:2014-09-09 19:55:18

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード